システミックリスク

システミックリスクとは、ひとつの金融機関の決済不能状態が、ほかの機関にも広まり、決済システム全体が不能になる危険性のこと。

ひとつの金融機関が発端となり、ドミノ倒しのように連鎖的に次々と決済不能を引き起こして、金融システム全体の機能が失われてしまう可能性のことである。

日本銀行では、そのリスクを抑えるために、日銀ネット(日本銀行金融ネットワークシステム)における決済方法を即時グロス決済(RTGS)にしている。

この場合、ひとつの金融機関の決済が滞ったとしても、その影響を受けるのが取引相手(支払いを受ける側)の金融機関だけでおさまり、金融システム全体に与える影響(システミックリスク)が小さくなるというメリットがある。

海外との金融取引が増加し、リスク発生時に影響を受ける範囲が国際的に拡大する恐れもあることから、海外の主要各国の中央銀行でも即時グロス決済を採用している。