バイラテラル方式

銀行貸出しの契約形態のひとつで、貸し手である金融機関と借り手である企業が相対で契約する方式のこと。第2次世界大戦後の日本では、メインバンクからの借入れるバイラテラル方式が主流となり、日本の経済復興を支えてきた。
バイラテラル方式では、企業融資の際に生じる信用リスクが少数の銀行に集中する、貸し手と借り手が1対1となるため、高リスクで低収益な事業にも融資をしてしまうという課題があり、実際に高リスク低収益な事業への融資が不良債権化して、貸し手の金融機関の経営基盤が揺らぐという例が過去にある。
バイラテラル方式に対し、借り手に対し複数の貸し手がシンジケート団を組織して契約する方式をシンジケート方式といい、近年では急速に成長している。シンジケート方式では、複数の金融機関が分散して融資をするため、バイラテラル方式が持つ課題を克服することができる。

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