バブル景気

1980年代後半から1990年代初頭にかけて続いた日本の好景気のこと。不動産や株などへの投機熱が加速し、不動産の価格や株価が高騰したが、投機熱が冷めて急激に景気が後退した。景気が泡のように膨れて、突然はじけたことからバブル景気と呼ばれる。バブル景気後の急激な後退をバブルの崩壊といわれ、その後10年間続く平成不況につながる。この10年間を失われた10年という。
バブル景気は1985年のプラザ合意に端を発するとされる。プラザ合意では米国の貿易赤字への対策として米ドル高の是正が実行され、1ドル235円から225円まで急激に下げられたのがきっかけとなり、1年後には1ドル150円と急激に円高が進行した。日本は円高による貿易不振で不況に陥ったため、外需に頼らずに内需を拡大するという政策転換がはかられた。この政策転換を受け、不動産業界は住宅用、商業用の不動産獲得に乗り出した。またプラザ合意後の不況の対策として、政策金利が引き下げられたことで、お金が借りやすくなり、さらに投機熱が高まった。ほかにも景気刺激策として公共事業が拡大、法人税と所得税の引き下げにより富裕層の所得が増大したことも原因となっている。
バブル景気により、個人や法人の所得が増した。三菱地所がニューヨークのロックフェラーセンターを役2000億円で購入し、安田生命がゴッホ作の絵画であるひまわりを購入するなど話題を呼んだ。またバブル景気を象徴する一般の風俗としてワンレンボディコンやディスコなどがあげられる。他にも高級車ブームが起こるなど、あらゆる方面で消費が盛んになった。また日経平均株価は1989年12月29日に38

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