フィリップス曲線

Phillips curve

フィリップス曲線とは、経済学においてインフレ率失業率の短期的な相関関係を示す曲線のこと。横軸に失業率をとり、縦軸にインフレ率をとって、右下がりの曲線を描く。短期的には失業率を低下させようとすればインフレが発生し、インフレを抑制しようとすれば失業率が高くなるということを示す曲線となっている。AWフィリップスが1958年の論文で賃金上昇率と失業率の負の相関関係を示し、その後サムエルソンが、より密接な関係がある物価上昇率と失業率との関係から「フィリップス曲線」を導いた。

これに対し、ミルトンフリードマンは、1968年、フィリップス曲線は長期的には一定の失業率に落ち着くという自然失業率仮説を唱え、長期的にはフィリップス曲線は垂直になると主張した。フリードマンは、長期的にはインフレ率と失業率の間には相関関係は存在せず、インフレ率を決定するのは貨幣供給量の成長率であると述べた。そして、インフレ率に関係なく、現実の失業率は自然失業率に引き寄せられ、長期のフィリップス曲線は垂直になるとした。