マイナス金利

マイナス金利とは、金利がマイナスになること。また、マイナスの金利のこと。通常、金を借りる側が貸す側に利息を支払うため、金を貸す側が借りる側に金利分を支払うというマイナス金利は起こらない。しかし、特別な状況において、マイナス金利が発生することがある。また、インフレ時には、名目金利から物価上昇分を引いた実質金利がマイナスとなるケースもある。

発行済み短期国債の流通市場では、購入価格よりも満期時に受け取れる金額が低くなるというマイナス金利が発生することがある。これは、安全資産とされる信用の高い国債が対象となり、銀行などに資金を預けておくよりも、コストを支払って国債を保有したほうが確実に資金が戻ってくるという投資家の判断にもとづいて起こる。2012年1月には、ドイツが新規発行した6カ月物国債の落札利回りがマイナス金利となった。新規発行の国債がマイナス金利となったのは初めてで、ドイツは金を借りるにもかかわらず金利分の収入を得られることとなった。

日銀が2001年から2006年までに実施した量的金融緩和政策の下では、無担保コール市場でマイナス金利の取引が行われた。コール市場において、外国銀行が円資金をマイナス金利で貸し出したものであったが、当時、外国銀行は為替スワップ市場でマイナスのコストで円資金を調達できたため、結果的に外国銀行が利ざやを得られる取引となっていた。