マクロ経済スライド【macro economy slide】

マクロ経済の視点を取り入れて、少子化による労働力人口の減少などによる社会全体の保険料負担迫ヘの低下を年金額に反映させる仕組み。負担の上昇を極力抑制しながら、将来の負担の上限を決めるという基本的な考えの上に立って改定された年金制度により実施され、2004年度から2023年度まで適応することが決まっている。従来は、年金給付額の実質価値を保つために、物価変動に合わせて年金額を変える仕組み(物価スライド)が適応されていたが、前提としているマクロ経済が、少子高齢化などのよって大きく変わったことで、財源問題などがでてきた。年金支給額を抑えこのことを解消するために、年金の保険料を段階的に引き上げ、同時に支給額を相対的に下げる、マクロ経済スライドという仕組みが導入された。具体的には、毎年度一人当たり手取り賃金の伸び率や物価の伸び率によって改定される年金額の改定率から、公的年金全体の被保険者数の減少率や平均余命の延び(受給率の増加)を考慮して、給付水準を調整している。

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