マーストリヒト条約【欧州連合条約】

欧州連合(EU)創設のため、オランダのマーストリヒトで開かれたEC(ヨーロッパ共同体)首脳会議で合意された欧州連合条約の通称のこと。1991年12月に合意され、1993年11月1日に発効されている。
ECをEU(ヨーロッパ連合)に発展させ、EU創設を定めた条約であり、共通通貨としてヨーロッパ通貨単位、EURO(ユーロ)を導入すること、また、外交・安全保障政策の共通化や、警察協力・難民対策などにおける各国協調を目的とした司法・内務協力の3本柱からなる。さらに、1997年6月に合意したアムステルダム条約(新欧州連合条約)で強化され、2000年12月に合意したニース条約でEU加盟国拡大を踏まえた改正が行われている。
通貨統合に参加するためには基準が設けられており、ERM2(為替相場変動メカニズム)に参加していることや、財政赤字が、国内総生産(GDP)の3%以内であることなどが掲げられている。1999年1月のユーロ導入国決定段階では、イギリス、スウェーデン、ギリシャはERM2に不参加だったために参加基準を満たしていなかったが、2001年、ギリシャは参加基準をクリアし12番目の参加国となっている。イギリス、スウェーデン、デンマークは2009年現在もユーロを使用しておらず、ユーロ導入に対しては保留権が認められている。

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