場所的裁定

為替裁定取引の方法のひとつ。地理的に離れた市場で、直物為替の取引価格が違う場合に行われる鞘取り取引のこと。為替相場のレート差を利用して利益を得る方法である。裁定取引は、為替裁定取引と金利裁定取引に分けられ、為替裁定取引は、異なる為替相場間の格差を利用した場所的裁定と、期日の異なる為替スワップを売買することで、利鞘(りざや)取りをする時間的裁定の二つに分けることができる。
また、金利裁定取引は、国際間の金利差を利用して利鞘を稼ぐ方法である。場所的裁定とは、例えば、直物為替レートがニューヨークで1ドル=110円、東京で1ドル=109.90円であった場合、東京市場でドルを買ってニューヨーク市場で売れば、1ドルにつき10銭(110-109.90=0.1)の差益が手に入るという方法である。

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