投機

デイトレードから長くて半月程度の短期間で、有価証券や物品、権利の価格の変動から利益を得ることを目的にした投資の一形態。投機が始まった当初は、投機対象が穀物や貴金属であった。投資と投機の違いは諸説あるが、あくまでも抽象的な概念なので明確な区別はない。一般的には投資期間が長いものを「投資」、短いものを「投機」と呼ぶことが多い。また「投資」は企業の成長と共に株価が上がり、その株の売却益で利益を得ようとするため、ある投資家の利益が必ずしも他の関係者の損失に結びつかない。むしろ相手と協調することで互いの利益が増すため、協調を図ることが重要になる。一方「投機」の場合には、ある投資家の利益が増せば、その分だけ他者の損失が増える。例えば、競馬や麻雀などのギャンブルや株の信用取引などが典型的な例である。このため情報が企業投資家等に比べて不足してしまう個人投資家が利益を上げることが難しい投資方法である。