私募REIT

【 非上場オープンエンド型不動産投資法人 】

私募REITとは、上場せずに特定の投資家を対象とする私募型で、運用期間が無期限の不動産ファンドのこと。年金基金や金融機関、保険会社などの機関投資家を対象としている。正式名称は非上場オープンエンド型不動産投資法人。証券取引所に上場している公募型のJ-REIT(日本版REIT)に対し、私募REITと呼ばれる。

J-REITと同様に投資法人が不動産を運用する仕組みとなり、賃料収入をおもな源泉とする収益を投資家に分配する。ただし、上場しているJ-REITの場合、株式市場の値動きに連動して時価が大きく変動するリスクがあるが、私募REITは不動産鑑定評価額をもとに時価が計算されるため、価格変動リスクが少ないという特長がある。また、特定目的会社や匿名組合などによる一般的な私募型不動産ファンドと比べた場合、私募REITはオープンエンド型投資口の払戻しが可能であるほか、運用期間が無期限であるため、不動産市況が悪化しているときに償還期限が訪れるリスクがないことがメリットである。

一方、投資口の払戻しが可能で一定の流動性が確保されているものの、J-REITと比べると流動性が限定的であることが私募REITのデメリットとして挙げられる。日本では、2010年11月に野村不動産が初めて私募REITの投資法人を立ち上げて運用を開始した。