荷為替手形

荷為替手形とは、輸出代金決済のため、為替手形に、船荷証券(荷物の引換証)などの船積書類を添付した手形のこと。支払者(輸入者)は、この手形の支払(または引受)を終えない限り、船済書類を入手できず、貨物を受け取れないため、支払が基本的には担保される。例えば、輸入業者(買い手)は、港で船会社から荷物を受け取り、代金を支払う。代金は、コルレス銀行に置いてある、日本の銀行の勘定に入金するという方法では、輸出業者(売り手)がお金を受け取るのに、銀行に船荷証券を持ち込んでから2週間以上かかってしまう。そこで、荷為替手形を銀行が買い取ることにより、輸出業者の代金回収を早める方法が、荷為替手形の買取り(ネゴシエーション)である。

ネゴシエーションでは、取引を安全に行うために、船荷証券という物的担保と、手形遡及権という人的担保が付加される。これに、輸入業者(買い手)に代わって、輸入地の信用のある銀行が、荷為替手形の支払いや引き受けを確約した書状である荷為替信用状が加わり、銀行は安心して荷為替手形の買取りに応じることができる仕組みである。信用状付き(L/C決済)であれば、支払は銀行に保証されているが、信用状が付いていない場合は一定のリスクが生じることがわかる。L/C決済のほかには、輸入者が銀行に代金を支払うことにより船籍書類を渡すD/P決済、輸入者が手形を引き受けることにより、船積書類を渡すD/A決済がある。