中華人民共和国の通貨単位のこと。単位としては1元、2元というように省略して用いる。補助単位に角、分があり、1元=10角=100分と換算できる。2010年現在は中国の中央銀行による管理のもと、一定の変動幅の範囲内において自国通貨を変動させる管理変動相場制を取っており、変動相場制のように為替レートが日々大きく動くことはない。ただし、人民元が他国通貨に対して価値が高まれば、中国政府による通貨の切り上げが実施される。
2005年に人民元は管理通貨制度に移行するととも切り上げを実施し、2010年にも切り上げを実施しており、中国の経済発展とともに人民元の国際的価値が高まってきている。反面、人民元が高くなれば、中国にとっては輸出の面で価格競争力が低下することにつながる。
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