同一企業のブランドや製品同士が、市場で同じ顧客層を取り合って売上や利益を奪い合うこと。カニバライゼーションとは共食いを意味する。
製品を市場へ新たに投入する際には他社の競合製品のみならず、自社製品との兼ね合いも考慮したうえで明確なポジショニングをとらなくては、カニバライゼーションを起こす恐れがある。これを避けるためには、製品間での差別化を徹底することで消費者に差異を感じてもらうことが重要となる。したがって商品コンセプトを明確にして、なおかつそれを消費者へ正確に伝えるマーケティング活動が求められる。
それでもカニバライゼーションが起きてしまった場合、製品ラインの追加や削除などによるポートフォリオの再検討や、顧客層を変化させるためのポジショニングの再検討、あるいは販売経路の変更といった対応が必要となる。
目次
コメント