1960年9月にイラン、イラク、クウェート、サウジアラビア、ベネズエラの5カ国で設立された石油産出国の組織。設立背景としては当時、石油を寡占していた国際石油資本(メジャー)に対して価格交渉力を持ちうる対抗組織を、中東を中心とした産油国が必要としたことがあった。
本部、事務局はオーストリアのウィーン。加盟国は2008年5月現在13ヶ国で、設立国である5カ国に加えて、カタール、インドネシア、リビア、アラブ首長国連邦、アルジェリア、ナイジェリア、アンゴラ、エクアドルが加盟している。
組織の目的は、加盟国間で石油に関する共通の政策を行い、原油価格の安定や石油産出国の利益を確保することなどである。毎年3月と9月に定例総会が開かれる。その他、必要に応じて臨時総会や緊急会合が開かれ、原油の生産体制や目標生産量などが決められる。
ちなみに1973年には、第4次中東戦争の勃発を機にイスラエルを支持していた諸外国に対して原油価格の一方的な大幅値上げを行い、第1次オイルショックの一因となった。
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