米国の通貨単位のこと。米国のみならず、中米や南米の国など11の国と地域が自国の流通通貨としている。補助通貨単位はセントで、1ドル=100セントとなっている。
発行されている硬貨は、1セント、5セント、10セント、25セント、50セント、1ドル、紙幣は1ドル、2ドル、5ドル、10ドル、25ドル、50ドル、100ドルとなっている。1セント硬貨のことをペニー、5セント硬貨のことをニッケル、10セント硬貨のことをダイムとも呼ぶ。
米ドルは基軸通貨であり、国際間の決済や金融取引に広く使用され、各国通貨の価値基準となる基準通貨となっている。1944年のブレトンウッズ体制により、金と唯一兌換できる通貨として金ドル本位制が取り入れられると同時に日本円との為替レートは1米ドル=360円固定相場制となった。
しかし、その後米国の国際収支赤字などにより金兌換の信頼性が低下し、1971年のニクャ塔Vョックでブレトンウッズ制は崩壊、金ドル本位制がなくなると同時に、各国通貨との為替レートが変動相場制となった。日本円はニクャ塔Vョック以後、急激に円高が進み、1995年4月には1米ドル=79円75銭となっており、これが円高の最高記録となっている。2009年におきたリーマンショックによる米国経済の停滞により、2009年以降急激な円高となり、70円台に迫る勢いとなった。
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