欧州連合(EU)加盟各国の銀行監督当局を統括するEUの機関のこと。従来の統括機関であった欧州銀行監督委員会(CEBS)の役割を引き継ぐ形で、2010年11月に欧州議会で設立が決議され、2011年1月に発足した。EU各国の銀行監督当局を統括するとともに、域内の金融機関を直接検査・監督し、金融機関や各国当局へ要請や要求を行う。
2011年3月には、ギリシャの財政危機を受けて域内91の金融機関へのストレステスト(健全性審査)の実施を発浮オた。このストレステストは、2011年のユーロ圏経済がマイナス成長になった場合や欧州の株式が一定の割合下落した場合を想定し、その際の銀行の危機対応迫ヘを審査するというものである。テストの結果、資本不足の恐れがあると認定されたときには、当該銀行に資本増強を要請するほか、自力での調達が困難な場合には、各国当局に公的資金の注入を求める。
EBAのストレステストは、ギリシャ財政危機が各国経済により波及することを阻止するために、テストを通じた金融システムの信用回復を目的として実施されている。
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