心理的価格設定

心理的価格設定とは、消費者の価格へ対する心理に働きかける価格設定のこと。消費者は多様な購買心理を持っているため、この価格設定にも様々な種類がある。そのため百貨店など多くの製品を取り扱う店では、それぞれの製品の特性に応じた様々な心理的価格設定が見受けられる。例えば、美術品や高級ブランド品は消費者が価値を十分には認識できないため、価格が高いほど名声があがって売れる場合が多く、価格が品質の目安となる。これを名声価格といい、製品のステータスが高いことを消費者にアピールすることができる。

また、各価格段階に多数の品目を揃えている場合には、高級品、中級品、普及品と段階的に価格を設定することがある。これを段階価格という。例えば衣料品のように同じ段階ならば、消費者が価格差にあまり固執しない商品には有効な価格設定である。さらには、298円や48,800円のようにわざと中途半端な価格設定をすることで、消費者に割引やセールをしていると感じさせて実際以上に安い印象を与えることもある。これを端数価格といい、家電製品や食料品、衣料品など幅広い製品で見られる価格設定である。他にも、ガムやタバコのように価格が消費者の中で定着しているものを慣習価格といい、このような製品の場合は価格を多少上げるだけで、需要が大きく減る。