インディケーションとは、オプション取引や為替取引などにおいて、相場の気配や市場水準を示す参考レートを提示することを指します。
「クォーテーション」や「気配値」と呼ばれることもあります。
インディケーションは、あくまで市場参加者に水準感を伝えるための参考値であり、そのレートで実際に取引が成立するわけではありません。
実際に取引可能な確定価格は、ファームプライス(Firm Price)と呼ばれます。
上場市場と店頭市場における違い
インディケーションの提示方法は、市場形態によって異なります。
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上場市場(取引所取引)
オプション価格そのものであるプレミアムが提示され、その価格で取引が行われます。
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店頭市場(OTC取引)
オプション価格そのものではなく、**インプライド・ボラティリティ(予想変動率)**の水準で提示・交渉が行われるのが一般的です。
インディケーションとファームプライスの違い
インディケーションは参考値であるため、その水準では取引できません。
実際に売買が成立する価格は、売買当事者が確定的に提示するファームプライスとなります。
インディケーションの具体例
例えば、テレビのニュースなどで次のように報じられることがあります。
「東京外国為替市場の円相場は、1ドル=114.50円から114.52円で取引されています。」
この場合、114.50円~114.52円というレンジが、為替市場におけるインディケーションに該当します。
その他の用法
インディケーションは、金融商品取引以外にも用いられます。
例えば、債券の引受業務において、主幹事会社が発行条件の目安を引受団に提示する方式は、インディケーション方式と呼ばれます。
これは正式な条件決定前に、市場の反応や需要動向を探るための手法です。
第1稿投稿:2023年5月12日(記事コンテンツ公開)
最終更新:2026年1月5日(表現の整理および内容の補足)


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