裁判員が参加する裁判のこと。無作為で選ばれた国民が裁判員として刑事裁判に参加する裁判員制度が2009年5月に開始した。開始後初の裁判員裁判は2009年8月に東京地裁で行われた。対象となった刑事裁判は東京都足立区で起きた隣人殺害事件の裁判で、大きな注目を集めた。
裁判員を決定する流れは以下のとおり。前年の秋頃、市町村の選挙管理員会がくじで選んで作成した名簿に基づき、裁判員候補者名簿が作成される。名簿に記載された候補者に通知するとともに、調査票を送付。候補者から返送された調査票をもとに裁判員を行えるかどうかが判断される。裁判員裁判が必要となる事件ごとに、名簿に記載された候補者の中からくじで候補者が50人選ばれる。選ばれた候補者に質問票と呼び出し状を裁判の6週間前までに送付。候補者が返送した質問票で辞退が認められた場合、裁判所に行く必要はない。裁判の当日、候補者は裁判所に行き、裁判長から質問を様々な質問を受ける。結果として6人の裁判員と、必要な場合は補充裁判員が選任される。
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