ガンマ・スキャルピングとは、オプションの買いによって正のガンマを持ち、原資産価格の変動に応じてデルタヘッジを繰り返す取引手法です。相場の方向を当てるよりも、実際の値動きの大きさから利益を得ることを狙います。
ガンマとデルタ
デルタは、原資産価格が動いたときにオプション価格がどれだけ変わるかを示します。ガンマは、原資産価格の変化に対してデルタがどれだけ変わるかを示します。正のガンマを持つと、価格上昇時にはデルタが増え、下落時にはデルタが減ります。
取引の流れ
- オプションを買い、原資産を売買してデルタをおおむね中立にします。
- 原資産が上昇してデルタが増えたら、原資産を売って再び中立に近づけます。
- 原資産が下落してデルタが減ったら、原資産を買い戻します。
この調整が結果的に「上がったところで売り、下がったところで買う」動作になります。
利益が出る条件
実現した価格変動が、オプション価格に織り込まれたインプライド・ボラティリティを十分に上回り、ヘッジ利益が時間価値の減少(シータ)、売買コスト、スプレッドを上回る必要があります。動かなければオプション料の減価が負担になります。
主なリスク
- 急変時に希望価格でヘッジできない流動性リスク
- 頻繁な売買による手数料とスリッページ
- ボラティリティ低下によるオプション価格の下落
- 離散的なヘッジによる残存デルタリスク
参考資料
ガンマ・スキャルピングは高度なオプション戦略であり、損失を防ぐ仕組みではありません。









