Zスプレッド(ゼロ・ボラティリティ・スプレッド)とは、債券のすべての将来キャッシュフローを国債などのスポットレートで割り引く際、各年限の金利に一律に上乗せすると市場価格に一致するスプレッドです。通常はbp(ベーシスポイント、1bp=0.01%)で表します。
何が分かるか
国債の利回り曲線全体を基準に、社債などがどの程度上乗せ利回りを提供しているかを一つの数値で示します。上乗せ分には発行体の信用リスクだけでなく、流動性や需給なども含まれます。
簡単なイメージ
ある社債の利息と元本を、各年限の国債スポットレートに同じ0.80%を足して現在価値に直したところ、市場価格と一致したなら、Zスプレッドはおおむね80bpです。実際の計算では各キャッシュフローと日数を使って数値的に求めます。
単純な利回り差との違い
同じ残存年数の国債利回りとの差は一点だけを比べます。Zスプレッドは利息支払日ごとに異なるスポットレートを使うため、イールドカーブの形を反映できます。
注意点
- Zスプレッドが大きいほど必ず割安とは限りません。信用悪化や流動性低下を反映している場合があります。
- 期限前償還条項などオプション性のある債券では、OAS(オプション調整後スプレッド)の方が適することがあります。
- 基準に使う金利曲線や計算条件で値が変わります。
参考資料
Zスプレッドは、債券の全キャッシュフローと基準金利曲線を使って求める、比較的精密な上乗せ利回りの指標です。







