グラミン銀行

Grameen Bank

グラミン銀行とは、女性を中心に貧困層を対象に、担保なしの少額融資(マイクロ・クレジット)を世界で始めて行ったバングラディシュの銀行のこと。1983年、バングラディッシュの最南東部にあるチッタゴン大学経済学部長で経済学者のムハマド・ユヌス氏によって創設され、現在はバングラディシュのほぼ全域でサービスを展開している。以前から世界最貧国のひとつであるバングラディッシュにも民間銀行はあったが、担保なしでは融資はできないということで、大部分を占める貧困層にはお金が回らない状態であった。ユヌス氏は身銭を切る覚悟で貧困層へ融資を始め、その後、グラミン銀行を立ち上げた。グラミン銀行は生活の向上を促すため貧困層にお金を貸しているが、貸し倒れ率はとても低い。ただし、貸出金利は20〜25%と商業銀行としては高い金利に設定されている。グラミン銀行が成果をあげたマイクロ・クレジットは、国際機関やNGOで注目され、類似銀行なども世界中に作られるようになっている。グラミン銀行には15条のスローガンがあり、「他の人の奴隷にならない。自分たちのために働きます」や、「われわれは子供を教育します」など、文字の読めない借り手の人たちの意識を高めるために集会ごとに合唱することになっている。教育に関して、借り手自らがお金を出し合い公立学校へ入る前の教育をするための施設を約5,000校も作った。2006年には、グラミン銀行の功績によりユヌス氏がノーベル平和賞を受賞している。