ネガティブコンセンサス方式

ネガティブコンセンサス方式とは、WTO(世界貿易機関)が採用している「全加盟国が反対しない限り実施できる」とする採択方式のこと。WTOは、GATT(関税貿易に関する一般協定)の機能を増強した、無差別で自由な貿易を促進するための国際機関である。1994年にマラケシュ会議で合意され、1995年に設立。本部はスイスのジュネーブで、加盟国・地域は、149カ国(2005年12月11日現在)である。WTOになったことで大幅に充実した手続きが設けられ、貿易に関する国際紛争の多くが迅速かつ公平に解決されるようになった。

GATTと WTO では大きく3つ違うポイントがあり、ルール違反を行った国に対する罰則として、以前のGATTでは全加盟国が賛成しない限り実施できないコンセンサス方式を採用していたが、WTOは全加盟国が反対しない限り実施できるネガティブ・コンセンサス方式を採用していること。また、GATTが一般協定であったのに対し、WTOは国際機関であるため、より強い統制力を持つことができるようになったこと。さらに、その対象も、GATTが物品に関する貿易だけであったのに対し、WTOは知的所有権やサービスに関する貿易も対象となっていることがあげられる。