医療格差

医療格差とは、国民が医療サービスを受ける際の格差のこと。地域間における格差や収入による格差、診療科による格差などがある。地域間の格差としては、医療機関が都市部に集中し、地方の医療機関が減少したり、なくなることにより、住んでいる地域によっては適切な治療が受けられないという事態のことを指す。

収入による医療格差は、高所得者のみが高度な医療サービスを受けられ、低所得者は限られた医療サービスしか受けられないというものである。日本では国民皆保険制度と呼ばれる公的医療保険制度により、3割のみの自己負担で保険診療を受けられるため、収入による医療格差はある程度抑制されている。しかし、民間医療保険と自由診療が基本となっているアメリカでは、医療費が高額なうえ医療保険に加入していない人も多く、収入の格差が医療格差につながっていると指摘されている。

そのほか、小児科や産婦人科など特定の診療科の医師数が不足し、診療科の閉鎖が相次いでいるといった、診療科によって医療サービスを受けられない格差も生じている。