派遣切り

派遣切りとは、派遣社員の契約を打ち切ること。派遣先企業が派遣社員の契約を期間満了で打ち切るものと、業績悪化などの派遣先企業による都合で、予告なしに派遣社員の契約の更新をしない「雇い止め」や、契約期間中にも関わらず突如として契約を打ち切る「中途解除」などがある。なお、派遣元企業と派遣社員との間の契約解除は「解雇」となり、派遣切りとは異なる。

いわゆる就職氷河期により急増していた派遣社員だが、2008年11月に始まった世界金融危機がきっかけとなり、自動車メーカーや家電メーカーなどの製造業で派遣社員の契約解除が多発し、社会問題化した。その際、メディアによって「派遣切り」という言葉が使われるようになり、注目を集めた。

派遣先企業の寮に住んでいた派遣社員などは、職と同時に家を無くすこととなり、派遣切りが原因によるホームレスが増加した。この問題を契機として「労働者派遣法」が2009年に改正され、企業に対し、労働時間が週20時間を超える場合には、非正規雇用労働者であっても雇用保険加入を義務づけるなど、労働者の保護が推進された。また、派遣切りへの緊急対策として、2008年12月には一時避難所である「年越し派遣村」がNPO法人労働組合によって開設された。