CP市場

CPを売買する市場。短期金融市場のうち、オープン市場に含まれる。CPとはコマーシャルペーパー(Commercial Paper)の略で、信用力のある優良企業が割引方式で発行する無担保の約束手形である。CPは、一般企業や金融機関が短期資金を調達するためにオープン市場で発行する。CP発行企業は、銀行からの資金調達とは違い、信用力を反映した金利で短期間に資金調達を行える。年々規制緩和が進んでおり、現在では大手企業の資金調達手段としても定着している。
CP市場は米国で自然発生的に発達した市場で、日本では1987(昭和62)年11月に創設された。1989(平成1)年5月には、日本銀行による公開市場操作(CPオペレーション)が導入されている。
従来、CPはすべて約束手形として発行されていたが、平成15年(2003年)1月以降、紙の券面を必要としない電子CP(短期社債)の発行が可狽ﾆなり、平成17年(2005年)3月の手形CPに対する印紙税軽減措置の終了後は、電子CPへの移行が本格的に進んでいる。