法令を遵守すること。コンプライアンス体制を敷き、社員による不正行為、違法行為による企業不祥事を未然に防ぐことは、企業にとって重要なリスク管理のひとつとなっている。コンプライアンスは企業の経営を監視する仕組みであるコーポレートガバナンスの基本原理ともなっている。
コンプライアンス体制をつくるには、企業内に不正行為を防止する法令遵守基準や倫理規定を整備し、作成した基準や規定が社内で徹底されているかを監視する機狽ニそのための責任者が必要となる。コンプライアンス遵守を監視する役職をコンプライアンスオフィサーという。
また、法令遵守の重要性や法令や社内基準を破った場合の罰則などを教育研修を通じて社員に認識させることも重要となる。最終的に法令遵守することが企業風土となることが理想とされている。
米国では独禁法違反やインサイダー取引事件が起きた1960年代から、コンプライアンスという概念が生まれ、重要視されてきた。日本でも1990年のバブル崩壊以降、企業不祥事が相次いで明らかとなり、コンプライアンスの重要性が認識されるようになった。
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