長期信用銀行とは、長期信用銀行法によって規定された、大企業にむける長期間の融資を主な業務とする銀行である。融資のための資金調達の手段として金融債と呼ばれる債権を発行するのが一般的であった。個人向けの預金口座を収益の中心とする普通銀行に対して、長期信用銀行は特殊な金融商品の販売により利益をあげたいた。
戦後、日本には日本長期信用銀行、日本債券信用銀行、日本興業銀行の3行の長期信用銀行が存在していた。戦後、重工業への投資を通して日本の経済発展に大きな貢献をしたが、1970年代から資金量が低下し始め、ついにはバブル期の不動産投資に失敗して不良債権化したことが原因で日本長期信用銀行と日本債権信用銀行は破綻に追い込まれた。現在は旧日本長期信用銀行が新生銀行に、旧日本債権信用銀行はあおぞら銀行に名前を変えて、いずれも普通銀行へと転換している。また、日本興業銀行は富士銀行・第一勧業銀行と合併しみずほ銀行とみずほコーポレート銀行に再編された。
3行とも最終的には普通銀行に転換されたため、現在の日本には長期信用銀行は存在していない。
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