世界で経済状況が最も貧しく、債務状況が最も重いと判断される途上国の総称。また、1996年にIMF及び世界銀行の設定した基準に従い、IMF及び世界銀行からその基準を満たすと判断されている国々の総称。日本語では、重債務貧困国(Heavily Indebted Poor Countries)。その基準は、1993年の一人当たりGNPが695ドル以下であること、また、1993年時点で現在価値での債務合計額が輸出金額の2.2倍以上或いはGNPの80%以上というもの。2002年3月現在42カ国が認定されている。(内中近東アフリカ35ヶ国、中南米4ヶ国、アジア3ヶ国)HIPCs救済に関して1999年6月には、IMF・世界銀行が債務救済イニシアティブ(拡大HIPCイニシアティブ)を提唱し各加盟国政府が合意した。この計画は、HIPCs認定国の債務額を、持続可狽ネレベルまで下げようとするもので、このイニシアティブの下で、ODAや債務帳消などの各加盟国政府による措置や、IDAによる債務削減措置がとられている。但し、このイニシアティブが適用されるには、既存の救済措置では持続可狽ネレベルへの引き下げが不可狽ナ債務返済の目処がたたないこと、新措置により債務救済を志向することなどの一定の要件が必要とされる。
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