当期純利益を総資産で割った値のこと。企業全体の総資産(株主資本+総負債)に対して、何%の利益を稼いでくれるのか、利益獲得のためにどれだけ有効活用されているのか、という財務指標となる。総資本利益率や資産収益率ともいわれる。また、株主資本に対して何%の利益を稼いでくれるのかわかる指標は、自己資本利益率(ROE)であり、総資産利益率(ROA)とならんで使われることが多い。総資産利益率の極端に高い企業の場合、借入金や負債が多すぎないかに注意することが必要である。負債の減少+債務免除益(特別利益)が計上され、計算式の分子である当期純利益が大幅上昇し、分母である総資産が減少している可柏ォなどもある。通常の目安として、総資産利益率が5%あればいいと判断され、今後上昇が見込まれるようであれば1%でも問題ないと判断する。総資産利益率を高めるためには、収益性と総資本回転率の向上が求められる。
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