導入文
前回の続きです。

みなさん、こんにちは。「お金の大辞典」の私、マネ辞です。
2026年2月、衆議院選挙は自民党の圧倒的な勝利という結果になりました。これを受けて日経平均株価は史上最高値圏で推移しており、一部では『6万円台も視野に入る』との見方も出ています。
「株価が上がって、日本経済は絶好調だ!」
そう手放しで喜んでいては、大切な資産を守ることはできません。実は、今の株高の裏側には、私たちが向き合わなければならない「お金の真実」が隠されています。今回は、選挙後の新しい国策を整理しながら、これからのインフレ時代を生き抜くための「マネ辞流・資産防衛術」を徹底解説します。
ステップ1:なぜ「6万円」を目指すのか?(インフレと株価の裏側)
多くの人が「景気が良いから株が上がる」と考えますが、2026年の今は少し事情が違います。
今起きているのは、単なる好景気ではなく、「インフレ(物価高)から資産を守るための株買い」という側面が強いのです。世界中の投資家は今、こう考えています。
「日本は、補正予算や減税などを通じて財政支出を拡大し、家計や企業にお金が回りやすい環境を作ろうとしています。円の価値が目減りしていくなら、現金(円)で持っているよりも、インフレに強い『企業の持ち分(株)』に変えておいたほうが安全だ!」
つまり、株価6万円という数字は、日本企業の成長への期待だけでなく、「現金で持っていることのリスク」に対する市場の警告でもあるのです。
ステップ2:【2026年最新】国が本気で推す「3つの注目分野」
相場の格言に「国策に売りなし」という言葉があります。国が税金をつぎ込んで成長させようとしている分野は、政府予算や補助金の支援を受けやすいため、中長期的な追い風になりやすい分野と考えられますが、個別企業ごとのリスクは残る点には注意が必要です。今回の圧勝を受けて、特に加速する「3つの柱」を深掘りしましょう。
| 注目分野 | 具体的な国策アクション | 私たちへのメリット・注目点 |
| 次世代AI・半導体 | 九州・北海道への巨大工場誘致、国産AI開発への巨額補助金 | メリット: 関連企業の業績向上と、それに伴う賃金UPの期待。 注目点: NISAでの「成長投資枠」の有力な選択肢に。 |
| 防災・防衛インフラ | 老朽化した橋や道路のデジタル補修、防衛装備の国産化促進 | メリット: 国内製造業の受注増。景気の底上げ。 注目点: 景気変動に左右されにくい「安定した資産」としての側面。 |
| 少子化対策・DX | 子育て支援の現金給付拡充、役所手続きの完全デジタル化 | メリット: 育児世帯の可処分所得が増える。 注目点: 事務効率化によるコストカットが進む企業の成長。 |
私からのポイント:
これらは単なる流行ではなく、「日本という国が生き残るために選んだ分野」です。自分の資産の一部を、こうした「国が応援している場所」に置いておくことは、資産運用の王道と言えます。
ステップ3:高市政権の「目玉政策」と私たちの財布
今回の選挙結果により、高市首相の下で、大型の経済対策や減税を含む積極的な財政運営が続く可能性が高まっています。特に注目すべきは、生活に直結する以下の動きです。
1. 食料品の消費税『2年間ゼロ』案の行方と影響
まだ検討段階ですが、実現すれば買い物時の負担が直接減る可能性があります。しかし、私たちが冷静に見るべきは「その先」です。 消費税が下がれば消費が活発になりますが、それは同時に「市場に出回るお金が増える」ことを意味します。結果として、さらなる物価高(インフレ)や円安を引き起こす燃料になる可能性があるのです。
(※現時点(2026/02/10)では、具体的な開始時期や対象範囲は国会審議や制度設計の結果によって変わる点に注意が必要です。)
2. 金利上昇へのカウントダウン
日銀はすでにゼロ金利を脱し、今後もインフレや為替動向によっては追加利上げを検討せざるを得ない局面にあります。2026年は、『超低金利が当たり前』だった時代から、金利水準の徐々な正常化が本格化していく年と言えます。
- 預金者: ついに「預けておくだけで利息がつく」時代が戻ってきます。
- ローン利用者: 変動金利で住宅ローンを組んでいる人は、返済額が増えるリスクを真剣に考える時期に来ています。
ステップ4:日経平均6万円時代、私たちが今すぐ取るべきアクション
お祭り騒ぎに流されず、以下の3点を意識してください。
- 「名目」ではなく「実質」のリターンを見る:株価が10%上がっても、物価も10%上がっていたら、あなたの生活レベルは変わっていません。インフレ率を上回る運用ができているかを常にチェックしましょう。
- 新NISAの「最短埋め」を検討する:今後さらにインフレが進む(=円の価値が下がる)と考えるなら、非課税で運用できるNISA枠を早めに活用し、現金を「動く資産」に変えておくのが得策です。
- 「金利感応度」を高める:2026年は、『超低金利が続く』という前提が通用しなくなる年です。住宅ローンの固定への切り替えや、債券投資への関心など、金利の動きに敏感になりましょう。
まとめ:政治を「自分事」に変換する力が、資産を守る
選挙の結果を見て「あぁ、良かった(悪かった)」で終わる人と、「これで国のルールが変わるから、自分の投資先もこう変えよう」と動く人。この小さな差が、数年後の資産額に決定的な違いを生みます。
日経平均6万円という数字は、あくまで通過点に過ぎません。大切なのは、数字に一喜一憂することではなく、「変化する世界の中で、どうすれば自分の大切な生活を守れるか」を考え続けることです。
これからも「お金の大辞典」は、あなたの資産を守るための「最新の辞書」として、時代の変化を読み解き続けます。一緒に、賢くこの時代を生き抜きましょう!
参考・引用元
本記事の内容は、2026年2月時点で公表されている以下の情報などを参考に、個人投資家向けに整理・解釈したものです。
- 日本経済新聞「2026年の日経平均、市場予想は5万3000〜6万1000円 成長期待に濃淡」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB267W80W5A221C2000000/ - ダイヤモンド・ザイ「日経平均株価の『2026年』の値動き(高値&安値)予想!」
https://diamond.jp/zai/articles/-/1060653 - ダイヤモンド・オンライン「日経平均『6万円』説も!2026年『日本株』をプロ8人が徹底予測」
https://diamond.jp/articles/-/378241 - MONEX個人投資家のための金融情報「【日本株】2026年の株式市場見通し、日経平均株価は6万円へ」
https://media.monex.co.jp/articles/-/28434 - 東京新聞「26年度予算案、120兆円超へ 過去最大、物価高で膨張」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/456407 - 共同通信「26年度予算案、120兆円超へ 過去最大、物価高で膨張」
(Yahoo!ニュース掲載)https://news.yahoo.co.jp/articles/fd556a2d9d475daaae385cf6ea4d09d2d92b4bd1 - 日本経済新聞「政府、2026年度予算編成の基本方針を閣議決定 物価上昇に対応」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA093W90Z01C25A2000000/ - 大和総研など各種レポート「2026年度予算の概算要求基準:物価高対策などのため裁量的経費2割増額」
例:政策ニュースサイト
https://www.policynews.jp/government/2025/fy2026budget0808.html - 日本総合研究所コラム「高市政権が食料品の消費税率ゼロを選挙公約に掲げる方針」
https://www.nri.com/jp/media/column/kiuchi/20260119.html - 毎日新聞「<1分で解説>高市政権、食料品の消費税率ゼロを公約に? 背景は?」
https://mainichi.jp/articles/20260117/k00/00m/010/095000c - テレ朝NEWS「高市総理 食料品の消費税率ゼロを公約に検討」
(YouTube)https://www.youtube.com/watch?v=pHftqJbC76o - テレビ朝日系(ANN)「2026年度内の食料品消費税ゼロ目指す 高市総理」
(Yahoo!ニュース掲載)https://news.yahoo.co.jp/articles/ba6a15e30594067ba4ce5b53a9562e9679f5bb1d - 日本経済新聞・シンポジウム等「『責任ある積極財政』は続くのか」ほか、高市政権の財政運営に関する各種論考
例:東京財団政策研究所 特集「2026年の課題と展望―『責任ある積極財政』は続くのか?」
https://www.tkfd.or.jp/research/detail.php?id=4847 - 2026年日本株・日経平均見通しに関する各種特集(テレビ東京・テレ東BIZ、NIKKEI NEWS NEXT など)
例:テレ東BIZ「展望2026 日経平均6万円への道筋」
(まとめ動画)https://www.youtube.com/watch?v=9LGs_lYc228
なお、本記事は上記の公開情報をもとに編集部が独自に整理・解釈したものであり、各社・各機関の見通しや見解を逐語的に反映したものではありません。最新の市場動向や政策内容については、必ず原資料・公式発表をご確認ください。
※本記事は2026年2月時点で公表されている情報や市場見通しをもとに、今後のシナリオを整理したものです。政策の内容・実施時期や金利・株価・為替の動きは、今後の国会審議や経済状況により大きく変わる可能性があります。実際の投資判断の際は、最新の公式発表や金融機関の情報もあわせてご確認ください


