双子の赤字

双子の赤字とは、よって生まれた貿易赤字と財政赤字が同時に起こった状況を指す。新経済政策は産業界への規制緩和、軍事支出の増大、大規模な減税の3つを組み合わせたものであり、経済学者が「壮大なる実験」と評したほど革新的であった。1970年代より米国国民は貯蓄より消費を好む過剰消費体質に傾いており、大規模な減税政策によって米国景気は一気に刺激された。そのため、国内生産では供給が追いつかなくなり、海外からの輸入に頼らざる負えなくなったため、多大な貿易赤字を生み出した。

さらに、財政収支の赤字が拡大したため、その補填をするために国債が発行された。国債費が増大すると海外からの資金流入を促し、高金利政策を取ったため、結果的に民間企業への圧迫になるという悪循環を経験することになり、財政収支と貿易収支の赤字はその後も米国経済を悩ませる懸念事項となった。この不均衡を是正するためにプラザ合意が行われ、1992年には、財政赤字はピークに達するとともに、経常収支は均衡に近づいたが、1998年から2001年にかけては経常収支は赤字の一途をたどった。