CD市場

CDを取引する市場。短期金融市場のうち、オープン市場に含まれる。CD(Certificate of Deposit)とは、譲渡性預金証書のことで、第三者に譲渡可狽ネ銀行の預金証書のことをいい、自由金利を特徴とする。CDの法的性格は預金であるため、CDを発行できるのは預金取扱金融機関に限定されているが、売買の仲介については短資会社や証券会社なども行うことができる。
CDは、1961年に米国の銀行によって導入された金融商品で、日本のCD市場は金融引き締め時の1979年5月に、規制金利下の預金から自由金利の先物市場へと資金が流出するのを恐れ、証券会社の債権現先取引に対抗して創設された。銀行が企業の余裕資金を吸い上げる手段として考え出された取引で、日本の自由金利商品の先駆けとなり、現在ではTB(割引短期国債)市場やFB(政府短期証券)市場などと並ぶ代蕪Iなオープン市場である。
CDの取引方法には、無条件売買(買切りまたは売切り)の方法と、債券現先を真似た条件付売買(CD現先)の方法があり、実際の取引はCD現先が中心となっている。

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