リビア制裁決議

国連の安全保障理事会が採択したリビアへの制裁を求める決議のこと。リビアの最高指導者とされるムアンマルカダフィ大佐と親族、側近らの渡航禁止と財産凍結などを国連の全加盟国に求めている。
2010年末にアフリカのチュニジアなどで発生した反政府デモがリビアにも飛び火し、2011年2月に反政府デモが起き、政府の治安部隊と反体制派による内戦へと発展した。そして、外国人傭兵などを含んだ政府側の部隊により、民間人への継続的で組織的な攻撃を行なわれていることが人道に対する罪だとして、制裁決議がまとめられた。
制裁決議では、カダフィ大佐と息子4人、娘の6人を含む政権幹部の16人の渡航禁止や財産凍結を国連加盟国に求めている。また、人道に対する罪については、国際刑事裁判所(ICC)に調査を求めた。リビアに対する武器の禁輸も盛り込まれている。安全保障理事会は2011年2月26日に、リビアに対する制裁決議案を全会一致で採択した。

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