地上デジタル放送

従来のアナログ方式に代わる、デジタル方式によるテレビの地上波放送のこと。略して「地デジ」ともいう。日本では2003年に三大都市圏で先行導入され、その後、全国に拡大された。2012年3月31日には東日本大震災の被災地を含め、全国でアナログ放送が停波し、デジタル放送への移行が完了した。
地上デジタル放送への移行の目的は、主に電波の有効活用とされ、他にも双方向サービスなど多彩なサービスの提供、高画質化や高音質化などが挙げられる。データ放送を通じて地域に密着した情報が提供できるのも大きな特徴であり、従来難しかった視聴者のニーズにきめ細かく対応することも可狽ノした。

また、地上デジタル放送の視聴には専用のデジタルチューナーが必要なため、2011年7月の全国的なアナログ放送終了の前には、地上デジタル放送に対応したテレビの買い替えが相次いだ。この経済効果は「地デジ特需」と呼ばれている。
なお、世界では1998年にイギリスが開始して以降、欧米を中心に40以上の国と地域で地上デジタル方式の放送が行われている。日本と同じISDB-T規格を採用しているのはブラジルなど中南米諸国であり、他には大きく分けてアメリカ方式(ATSC)とヨーロッパ方式(DVB-TまたはDVB-H)がある。

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