暗黒の木曜日

1929年10月24日木曜日に起こったアメリカ株の大沫獅フこと。そこから発展し、世界的規模のひどい不景気のことを意味する。第一次世界大戦後、重工業の発達などに伴う商品の大量生産や、農業の機械化による過剰生産により、順調に値上がりしていたニューヨーク工業株30種平均(ダウ平均)が底なしとも言える大幅な下落に転じ、アメリカ経済が未送Lの不況へと落ち込んだ。ニューヨーク株式市場で大量の株が売りに出されたのである。ウォール街の仲買人たちの協議の末、モルガン銀行が中心となって買い支えを決意し、1億3000万ドルが投じられて一旦は持ち直した。しかし、週明けには再び急落、10月29日の火曜日(暗黒の火曜日)には1600万株以上が売りに出され、株式取引所の機狽ェ停止するまでの事態となり、市場が崩壊した。それが世界にも波及、世界大恐慌へと発展した。異常気象による農業不況や、商品が大量に売れ残るようになる事態も重なり、失業者が街にあふれる時代となった。この恐慌の解決策としては、植民地を持っていたフランスやイギリスではブロック経済が、アメリカではルーズベルト大統領によりニューディール政策が行われた。フランス公共交通機関の一斉ストライキなど、最近でも、「暗黒の木曜日」と評される事態が起こっている。

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