日経平均をポンドで見ると?1年前・5年前・10年前・30年前との比較(2026年9月)

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日経平均株価は、ふだん「円」で表示されています。しかし同じ指数でも、別の通貨に換算して眺めると景色がかなり変わります。今回は英ポンド(GBP)建てに直して、直近・1年前・5年前・10年前・30年前の水準を並べてみました。既掲載のドル建て版と対になる企画です。

なお本記事は統計データの図解紹介であり、特定の銘柄・商品の売買を推奨するものではありません。

目次

ポンド建て日経平均の比較チャート

日経平均株価を英ポンド建てで1年前・5年前・10年前・30年前と比較した棒グラフ
日経平均株価を英ポンド換算した水準の比較。緑は直近がその時点を上回っていることを示す。

直近(2026年9月18日終値)の日経平均は65,018.95円。同日のポンド円は210.69円でしたので、ポンド建てでは約308.6ポンドになります。

各時点の数値一覧

時点日付日経平均(円)ポンド円ポンド建て直近との差(円建て)直近との差(ポンド建て)
直近2026年9月18日65,018.95円210.69円£308.60
1年前2025年9月22日45,493.66円199.53円£228.00+42.9%+35.3%
5年前2020年9月23日23,346.49円133.77円£174.53+178.5%+76.8%
10年前2015年9月18日18,070.21円186.78円£96.75+259.8%+219.0%
30年前1996年9月(月中平均)20,823.62円171.12円£121.69+212.2%+153.6%
「直近との差」は各時点から直近までの変化率。1996年9月のみ月中平均値を使用。

読み取れること

円建ての上昇率は、ポンド建てだと一回り小さくなる

いちばん目立つのは30年前との比較です。円建てでは1996年9月の20,823円から65,018円へ+212%ですが、ポンド建てでは£121.69から£308.60で+154%にとどまります。この差は、30年間でポンド円が171円台から210円台へ、つまり円がポンドに対して安くなったぶんです。

直近1年でも同じ傾向で、円建て+42.9%に対してポンド建ては+35.3%。株価の上昇のうち一定部分は「円の目減り」で説明されてしまう、ということになります。日本の投資家が円で生活している限りこの差がそのまま損得になるわけではありませんが、海外から日本株を買っている投資家にとっては、実際の手取りリターンの差として効いてきます。

「安かった時点」が円建てとポンド建てで入れ替わる

チャートで注目したいのが10年前と5年前の並びです。円建てでは2015年9月が18,070円、2020年9月が23,346円と2020年のほうが高いのに、ポンド建てでは2015年が£96.75、2020年が£174.53と順序が逆転しています。

理由はポンド円の水準です。2015年9月は186.78円だったのに対し、2020年9月は133.77円。2020年はコロナ禍とEU離脱後の通商交渉をめぐる不透明感が重なってポンドが大きく売られていた時期で、このポンド安がポンド建ての日経平均を押し上げているわけです。「どの通貨で測るか」によって高安の順番すら変わるという、わかりやすい例になっています。

なぜポンドで見るのか

ロンドンは世界最大級の外国為替取引の拠点であり、英ポンドは米ドル・ユーロ・円と並ぶ主要通貨のひとつです。またポンドは、ユーロのように途中で誕生した通貨ではなく30年前も現在も同じ名前で存在し続けているため、長期比較の物差しとして使いやすいという実務上の利点があります。米ドル一本ではなく複数の通貨で測ってみると、「日本株が強いのか、円が弱いのか」を切り分けて考えやすくなります。

計算方法とデータの出所

換算式はシンプルです。

日経平均(ポンド建て) = 日経平均終値(円) ÷ ポンド円レート
  • 日経平均株価:Yahoo Finance チャートAPI(^N225)の日次終値。
  • ポンド円レート(1999年以降):Frankfurter API 経由の欧州中央銀行(ECB)基準レート。
  • ポンド円レート(1996年):IMF「国際金融統計(IFS)」の月次平均為替レートをDBnomics経由で取得し、日本の対ドルレート(109.74527円)を英国の対ドルレート(0.64134496ポンド)で割ってクロスレート171.12円を算出。

データ取得上の注意点

  • 執筆時点で株価データの配信が2026年9月18日分までだったため、「直近」は9月18日終値を採用しています。
  • 9月21日は敬老の日、9月23日は秋分の日で東京市場は休場です。1年前・10年前の基準日も祝日に当たるため、直前の営業日を採用しました。
  • 1996年は日次の為替データが取得できないため、株価・為替ともに9月の月中平均(株価は営業日19日分の平均)で比較しています。日次終値どうしの比較ではない点にご留意ください。

※本記事は公開データにもとづく統計の図解であり、投資助言ではありません。実際の投資判断はご自身の責任でお願いします。

▼ 実践ガイド

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※本記事に掲載している情報は、中立的な立場からの情報提供を目的としたものです。掲載している商品・サービスの購入や利用を推奨・強制するものではありません。投資には価格変動リスクが伴い、元本割れが生じる可能性があります。過去の運用実績やシュミレーション結果は、将来の運用成果を保証するものではありません。また、情報の正確性・最新性には十分配慮しておりますが、 内容の完全性や将来の結果を保証するものではありません。最終的な投資判断は、読者ご自身の判断と責任において行っていただくようお願いいたします。本記事の情報を利用したことによって生じたいかなる損害についても、当サイトでは一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

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この記事を書いた人

マネジ局長は、「お金の大辞典」全体を統括する監修者です。

編集者であるマネ辞くんが収集・整理した金融・投資・税制データについて、制度の前提条件やリスク、誤解が生じやすい点がないかをチェックし、「この情報をどう受け取るべきか」という判断軸を補足します。

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