新NISA制度が始まって2年目を迎えた2026年、投資信託を活用した資産形成への関心がますます高まっています。この記事では、楽天証券の最新ランキングデータ(2025年12月時点)をもとに、多くの投資家に選ばれている投資信託をご紹介します。
2025年12月時点の投資信託市場の動向
2025年の投資信託市場は、新NISA制度の定着とともに、個人投資家の資金流入が続いています。特に以下のような傾向が見られます。
- 全世界株式型と米国株式型が人気の中心
- 信託報酬0.1%未満の超低コストファンドが選好される傾向
- つみたて投資枠では安定型、成長投資枠では成長型の使い分け
楽天証券 NISA口座 買付金額ランキングトップ10
以下は、楽天証券のNISA口座における2025年12月時点の買付金額ランキングです。つみたて投資枠と成長投資枠の両方を含んだデータとなっています。
1:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
特徴: MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動し、日本を含む全世界の株式に分散投資できる投資信託です。
- 運用会社: 三菱UFJアセットマネジメント
- 信託報酬: 年率0.05775%(税込)
- 投資対象: 全世界株式(先進国・新興国含む)
- NISA: つみたて投資枠・成長投資枠の両方で購入可能
向いている人: 投資初心者や、世界経済全体の成長を取り込みたい方。地域を分散することでリスクを抑えたい方に適しています。
2:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
特徴: 米国の代表的な株価指数であるS&P500に連動し、米国の主要500社に分散投資できます。
- 運用会社: 三菱UFJアセットマネジメント
- 信託報酬: 年率0.08140%以下(税込)※2025年1月25日改定
- 投資対象: 米国大型株(S&P500構成銘柄)
- NISA: つみたて投資枠・成長投資枠の両方で購入可能
向いている人: 米国経済の成長性に期待する方。AppleやMicrosoft、Amazonなど米国を代表する企業に投資したい方に適しています。
3:楽天・プラス・全世界株式インデックス・ファンド
特徴: 楽天投信投資顧問が運用する全世界株式型のインデックスファンドです。
- 運用会社: 楽天投信投資顧問
- 信託報酬: 年率0.0951%(税込)
- 投資対象: 全世界株式
- NISA: つみたて投資枠・成長投資枠の両方で購入可能
向いている人: 楽天経済圏を活用している方。楽天証券でポイント還元を最大化したい方に適しています。
4:楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド
特徴: 楽天投信投資顧問が運用するS&P500連動型のインデックスファンドです。
- 運用会社: 楽天投信投資顧問
- 信託報酬: 年率0.077%(税込)
- 投資対象: 米国株式(S&P500)
- NISA: つみたて投資枠・成長投資枠の両方で購入可能
向いている人: eMAXIS Slimシリーズと同様の低コストで米国株投資をしたい方。楽天証券ユーザーに人気があります。
5:iFreeNEXT FANG+インデックス
特徴: NYSE FANG+指数に連動し、米国のテクノロジー関連大手企業10社に集中投資するファンドです。
- 運用会社: 大和アセットマネジメント
- 信託報酬: 年率0.7755%(税込)
- 投資対象: FANG+指数構成銘柄(Meta、Apple、Amazon、Netflix、Google、Tesla、NVIDIA、Microsoft等)
- NISA: 成長投資枠で購入可能
向いている人: リスクを理解した上で、米国のテクノロジー大手企業の成長性に期待する方。値動きが大きいため、ポートフォリオの一部として少額保有が推奨されます。
6:eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
特徴: 東証株価指数(TOPIX)に連動し、東京証券取引所プライム市場の全銘柄に分散投資できます。
- 運用会社: 三菱UFJアセットマネジメント
- 信託報酬: 年率0.143%(税込)
- 投資対象: 日本株式(TOPIX構成銘柄)
- NISA: つみたて投資枠・成長投資枠の両方で購入可能
向いている人: 日本経済への投資を検討している方。為替リスクを避けたい方に適しています。
7:楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンド
特徴: NASDAQ-100指数に連動し、米国の成長企業100社に投資できます。
- 運用会社: 楽天投信投資顧問
- 信託報酬: 年率0.198%(税込)
- 投資対象: 米国株式(NASDAQ-100構成銘柄)
- NISA: 成長投資枠で購入可能
向いている人: 米国のテクノロジーセクターに投資したい方。S&P500よりも成長性重視の投資を求める方に適しています。
8:三菱UFJ 純金ファンド
特徴: 金の現物価格に連動することを目指すファンドです。
- 運用会社: 三菱UFJ信託銀行
- 信託報酬: 年率1.10%(税込)
- 投資対象: 金地金
- NISA: 成長投資枠で購入可能
向いている人: インフレヘッジや資産の分散を目的とする方。地政学リスクへの対応として、ポートフォリオの5〜10%程度の保有が検討されます。
9:SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
特徴: 米国のバンガード社のETFを通じてS&P500に投資するファンドです。
- 運用会社: SBIアセットマネジメント
- 信託報酬: 年率0.0938%程度(税込)
- 投資対象: 米国株式(S&P500)
- NISA: つみたて投資枠・成長投資枠の両方で購入可能
向いている人: eMAXIS Slimシリーズと同様の低コストで米国株投資をしたい方。SBI証券ユーザーに人気があります。
10:楽天・シュワブ・米国高配当株式ファンド
特徴: 米国の高配当株に投資し、インカムゲイン(配当収入)を重視するファンドです。
- 運用会社: 楽天投信投資顧問
- 信託報酬: 年率0.62%(税込)
- 投資対象: 米国高配当株
- NISA: 成長投資枠で購入可能
向いている人: 配当収入を重視する方。リタイア世代や定期的なキャッシュフローを求める投資家に適しています。
投資信託選びのポイント
1. 投資目的を明確にする
投資信託を選ぶ前に、まず自分の投資目的を明確にしましょう。
- 長期的な資産形成: 全世界株式型や米国株式型のインデックスファンド
- 高い成長性を求める: テクノロジー関連のテーマ型ファンド
- 安定的な収入: 高配当株ファンドや債券ファンド
- リスク分散: バランス型ファンドや金などのコモディティ
2. コスト(信託報酬)を確認する
信託報酬は、保有期間中ずっと発生する費用です。長期投資では、わずかな差が大きな影響を与えます。
- 低コストの目安: インデックスファンドで年率0.1%未満
- テーマ型ファンド: 年率0.5〜1.0%程度が一般的
同じ指数に連動するファンドであれば、信託報酬が低いほうが有利です。
3. 分散投資を心がける
一つのファンドや一つの地域・資産に集中するのではなく、複数のファンドを組み合わせることでリスクを分散できます。
分散の例:
- 地域の分散:全世界株式、米国株式、国内株式
- 資産の分散:株式、債券、金などのコモディティ
- スタイルの分散:インデックス型、テーマ型、高配当型
4. 新NISAの枠を活用する
新NISA制度では、つみたて投資枠と成長投資枠の2つがあります。
- つみたて投資枠(年間120万円): 金融庁が選定した低コストのインデックスファンドなどが対象
- 成長投資枠(年間240万円): 上場株式や幅広い投資信託が対象
それぞれの特性を理解して、自分の投資スタイルに合った使い方を検討しましょう。
初心者向けポートフォリオ例
月3万円の積立投資を想定した、初心者向けのポートフォリオ例をご紹介します。
バランス重視型(月3万円)
- 60%(1.8万円):eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 30%(0.9万円):eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 10%(0.3万円):eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
全世界株式を中心に、米国株式と日本株式を組み合わせたバランス型です。地域分散が効いており、初心者でもリスクを抑えながら投資できます。
成長重視型(月3万円)
- 50%(1.5万円):eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 30%(0.9万円):eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 15%(0.45万円):楽天・プラス・NASDAQ-100
- 5%(0.15万円):三菱UFJ 純金ファンド
米国株式の比率を高め、テクノロジーセクターへの投資も加えた成長重視型です。金も少額組み入れることで、リスクヘッジを図っています。
注意: これらはあくまで一例です。ご自身のリスク許容度や投資目的に応じて、適切なポートフォリオを組むことが重要です。
投資信託を始める際の注意点
過去の実績は将来を保証しない
投資信託の過去のリターンは、あくまで参考情報です。将来も同じようなリターンが得られるとは限りません。
元本割れのリスクがある
投資信託は元本保証の商品ではありません。市場環境によっては、投資した金額を下回る可能性があります。
長期投資を基本とする
短期的には値動きが大きくても、長期的に保有することで、リスクを軽減しながらリターンを追求できます。特に新NISAでは、運用益が非課税となるため、長期投資のメリットが大きくなります。
定期的な見直しが大切
投資を始めたら終わりではありません。年に1〜2回程度、ポートフォリオのバランスを確認し、必要に応じてリバランス(資産配分の調整)を行いましょう。
よくある質問
Q1: 投資信託はいくらから始められますか?
A: 楽天証券やSBI証券などのネット証券では、100円から投資信託を購入できます。まずは少額から始めて、慣れてきたら徐々に金額を増やすことをお勧めします。
Q2: つみたて投資枠と成長投資枠はどう使い分ければいいですか?
A: つみたて投資枠は、金融庁が選定した低コストで長期投資に適したファンドが対象です。安定的な資産形成を目指すならつみたて投資枠を優先し、より積極的な投資をしたい場合は成長投資枠を活用するのが一般的です。
Q3: eMAXIS SlimとSBI・Vシリーズ、どちらがいいですか?
A: どちらも優れた低コストファンドです。信託報酬に若干の差はありますが、実質的な差は非常に小さいため、利用している証券会社や好みで選んで問題ありません。
Q4: FANG+のようなテーマ型ファンドはどのくらい保有すべきですか?
A: テーマ型ファンドは値動きが大きいため、ポートフォリオ全体の10%以内に抑えることが推奨されます。リスクを理解した上で、少額から始めることをお勧めします。
Q5: 金ファンドは必要ですか?
A: 金は株式と異なる値動きをするため、ポートフォリオの分散効果があります。インフレヘッジや地政学リスクへの対応として、5〜10%程度の組み入れを検討する投資家もいます。ただし、必須ではありません。
まとめ
2026年の投資信託ランキングでは、低コストのインデックスファンドが引き続き人気を集めています。特にeMAXIS Slimシリーズや楽天・プラスシリーズなど、信託報酬が0.1%未満の超低コストファンドが上位を占めています。
投資信託選びで大切なのは、以下の3点です。
- 自分の投資目的を明確にする
- コストを意識する(特に長期投資では重要)
- 分散投資を心がける
新NISA制度を活用すれば、運用益が非課税となるため、長期投資のメリットがさらに大きくなります。まずは少額から始めて、徐々に投資に慣れていくことをお勧めします。
最後に: 投資は自己責任で行うものです。この記事の情報はあくまで参考情報であり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は、ご自身の責任で行ってください。
参考資料・引用元
- 楽天証券「投資信託ランキング」 https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/find/ranking/
- 楽天証券「NISAランキング」 https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/ranking/nisa/fund.html
- 三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」 https://emaxis.am.mufg.jp/fund/253425.html
- 三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」 https://emaxis.am.mufg.jp/fund/253266.html
- 会社設立のミチシルベ「楽天証券の投資信託ランキング|選び方とおすすめ商品」(2026年1月18日更新) https://www.soico.jp/no1/news/securities/4797
- 会社設立のミチシルベ「eMAXIS Slim米国株式の信託報酬は安い?実質コストを比較【2026年】」 https://www.soico.jp/no1/news/entrepreneur/6552
- 会社設立のミチシルベ「eMAXIS Slim米国株式の評価は?利回りとメリットを解説【2026年】」 https://www.soico.jp/no1/news/securities/6546
- 三菱UFJ eスマート証券「とことんコストにこだわる『eMAXIS Slim』信託報酬率の引き下げを実施!」 https://kabu.com/kabuyomu/pr/1158.html
- 金融庁「NISAを知る」 https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/
- 日本経済新聞「投資信託 – eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」 https://www.nikkei.com/nkd/fund/
※ 本記事の内容は、2025年12月〜2026年1月時点の情報に基づいています。投資信託の基準価額、純資産総額、信託報酬などは変更される可能性がありますので、最新情報は各運用会社や販売会社のウェブサイトでご確認ください。
※ 投資信託は元本保証の商品ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
※ 本記事は特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、必ずご自身で行ってください。

