プロテクティブプット

投資戦略のひとつで、基礎商品の現物保有と同量のプットオプション(プット)の買いを組み合わせ、基礎商品の価格下落リスクを回避する場合などに用いられる手法のこと。対象有価証券を保有する場合で、株価下落時の損失を限定しながら、株価上昇時には有価証券の売却益を得ようとする投資戦略である。プットとは、決められた精算日までに、ある特定の行使価格で原資産を売ることができるという権利であり、例えば、日経平均の5月限11500円プットの場合、5月のオプション精算日までは日経平均(株価)がいくらになっても、11500円相当で売れることが保障されている。株価が上昇すればするほど利益は増大するが、プットでリスクをヘッジするため、有価証券を単独で保有した場合に比べ、株価の下落がない場合には支払いオプション料の分だけ運用利回りは低下することになる。株価が下落した場合の損失は、支払いオプション料-(権利行使価格-対象有価証券の買付価格)となる。

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