1972年のUNESCO(国連教育科学文化機関)総会で採択された「世界遺産条約」に基づいて登録された、文化及び自然遺産のこと。この条約は世界の重要な建造物や地形を、国や民族を超えて全人類が遺産として保護、管理し、後世へ残していくことを目的としている。
世界遺産は内容によって以下の3つに分類される。「文化遺産」は優れた建物や遺跡など。「自然遺産」は優れた価値を持つ地形や生物、景観などを持つ地域など。「複合遺産」は文化、自然の両方を備えるものである。
また中には、人類が犯した罪を象徴するような物件も登録されている。これらは厳密な定義こそないものの「負の世界遺産」とも呼ばれており、広島の原爆ドームなどは、その例としてしばしば挙げられる。
2009年時点で文化遺産は679件、自然遺産は174件、複合遺産は25件の合計878件が世界遺産として登録されている。ちなみに日本では14件が自然、文化遺産に登録されている。
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