円高是正

円が米ドルなどの外国通貨に対して、円高になっている状態を、人為的に円安方向に動かすこと。財務省および日本銀行によって為替介入という方法で実施される。
円高が進むと、国内の輸出産業が不利な状況となり、国内経済全体の問題に発展してくる。本来為替レートの動きは市場の需給によって動くもので、一国の政府が為替市場を操作することは好ましくないとされるが、大幅な円高となった場合には、国内経済を防衛するために為替介入による円高是正が実施される。
円高是正は、円売りの為替介入によって実施される。政府が政府短期証券を発行することで市場から円を調達し、大量にドルを買い入れる。対米ドルに対して79円75銭という円高の最高値となった1995年、円高傾向にあった2004年、82円台にまで円高傾向になった2010年にそれぞれ円売り介入が実施されている。

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