自国の大使館や領事館がない地方都市で、外交官に代わって民間人が、自国民の保護や通商関係の援助などを担うために任命されること。派遣国に対して功績のあるものに与えられる名誉称号でもある。
通常設置される現地(接受国)に在住している国民が任命され、身分上、自国(派遣国)の公務員でないことから職務内容などは限定されている。観光や経済などによる交流拡大、自国民の利益の保護など、その土地の自国民を支援するのが役目で、具体的な職務内容は国によって異なる。
旅券・査証の発給、国籍証明・在留証明などの公証などは職務外である。また、大使館や公使館は、外交使節が外交のために使う施設で、治外法権や外交官特権が適用されるところであり、名誉(総)領事のいる事務所である名誉(総)領事館とは異なる役割がある。
領事には4階級あり、総領事、領事、副領事、代理領事があり、総領事がいる事務所は総領事館といえる。外務省によると、2009年6月現在で、日本の名誉総領事館は世界各国に82か所ある。
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