駐在国において、外交使節団の団長である特命全権大使(大使)が事務を執る館舎のこと。派遣国と接受国が外交関係を結んだ後、外交使節団を派遣しあったり、近隣の国に派遣した使節団に兼務させたりする。
外交関係に関するウィーン条約(昭39条14)などで、その外交使節団の長にはランク付けがあり、最上級が特命全権大使(大使)、特命全権公使(公使)、代理公使となっている。実務上、臨時代理大使、代理大使が存在することもある。
大使は、国を代浮オて他国へ派遣される最上位の外交官であり、大使は接受国の元首に対して、公使は外務大臣に対して派遣されるものとなっている。また、外交使節団の団長が公使の場合は、大使館ではなく公使館という。
大使館は国交のある各国の首都に1つ置かれ、その国に対して日本を代浮オて相手国政府との外交や、その国の政治、経済などの情報収集、分析などを行っている。また、大使館には領事部があることが多く、その土地の自国民を支援する領事館の仕事も担っているところが多い。利便性のため、領事館や名誉領事館は各地に配備されている。
また、領事館は国交がなくても、通商関係があり、接受国の了承があれば作ることができる。国際法では、大使館は本国の領地と同一にみなされ、不可侵権をもっている。
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