株価の動きをグラフであらわしたチャートの中で、株価が事前に決めた基準以上に動いた場合に、右側にチャートを伸ばしていく非時系列チャートのひとつ。目先の小さな株価変動にとらわれることなく、相場の流れの転機を知るために開発されたチャートである。株価の終値を用い、上昇相場では以前の高値を抜いたときに、下降相場では以前の安値を下回ったときに初めて行を変え新しい足を記入する。上昇時は白抜きで、下降時は黒塗りで記入する約束である。縦軸には終値を使用して株価をとり、横軸は意味をなさない。あらかじめ一定の値幅を決めて、その幅を超えて変動したら1本の線の屈折であるケイ線でグラフ化するかぎ足と異なり、あらかじめ決めておく固定的な値幅がないことが特徴。新値足の中でも、高値や安値が続いているときは新しい足を次々に引くが、相場の方向が上昇から下降や、下降から上昇と変化したときにはすぐに足を書き入れず、直前の三本の足を抜く変化があったときにだけ足を加える、新値三本足がよく使われている。新値三本足は、三線転換、三本抜き新値足、新値三段などともいわれている。これは、転換点を確実にとらえ、売買のタイミングを逃さないためである。
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