新銀行東京【Shinginko Tokyo】

東京都がBNPパリバ信託銀行を買収して2004年に設置した、戦後初の地方自治体が主体となって設立された銀行。都知事の公約を実現したもので、東京の貸し渋りに悩む中小企業を助けることが大きな目的である。法人向けには、原則的に無担保で第三者の保障が不要、環境やCSRに積極的に取り組む企業への金利優遇、提携金融機関からの融資の80%を保証する等、特徴的なサービスを提供している。また、個人向けには提携ATMでの時間内引き出し手数料や他行宛振込み無料、会員割引サービス、suicaやPASMOとの提携などのサービスが用意されている。
開業初年度の2006年度より赤字決算が続き、2007年6月には累積赤字が849億円に上った。当初はスタンダード&プアーズよりA格付けをされていたが、その後格付けは低下し続け、破綻寸前になり、2008年2月20日には東京都に400億円が増資要請された。利息収入を融資の焦げ付きが上回るという経営状況や、融資先審査基準の甘さなどが指摘されており、追加出資の是非が審議されている。

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