選択と集中

企業活動をする上で進出する事業を選び、特定の事業に経営資源を集中させること。選択と集中という言葉は、複数の事業を実施して多角化することが前提となっており、事業ポートフォリオをどのように形成し、強弱をつけていくかということを浮キ。
事業分野を選択する上では「その分野の発展性」、「その分野での自社の競争力」、「その分野から他分野への波及効果」の3点を基準に決定する。まず発展性のある分野であることが大前提であり、その次に自社がこれまで培った経営資源を当該分野でどこまで活かせるか、あるいは競争力を持ちうるかということが重要になる。さらにその分野に進出することでどのような経営資源が蓄積され、既存分野の発展につながるかを検討する必要がある。
事業が多角化し、分散した結果、事業ポートフォリオがバランスを欠いたものとなった場合、改めて力を入れるべき事業を検討することが「集中」となる。集中をするべき事業を考える作業は基本的には「選択」を考える作業と同様であるが、既存事業に再び経営資源を投入するという点が異なっており、事業ポートフォリオのパワーバランスの変更へとつながる。集中する事業を考える際には、全体としての方向性をはっきり打ち出すことが重要となる。

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