1977年

日本では、大平派・福田派・三木派が次々と解散し自民党派閥が解消され、自民党は相対的安定を確保した。年末の11月にには福田赳夫内閣改造内閣が発足する。経済界では、外貨準備高が史上最高の195億7770万ドルになる一方、東京外為市場で1ドル280円60銭を記録する円の急騰が起こり、円高不況の深刻化から倒産が相次いだ。また、中期税制に関する答垂ナ税制調査会が一般消費税導入を提言した。さらに、日本赤軍による日航機ハイジャック事件や全日空機ハイジャック未遂事件などが相次ぎ、ハイジャック防止法が成立する。
海外では、世界的に200海里時代の幕開けとなった。年明け早々の1月にEC・インド・スリランカが200海里水域宣言、2月には日米漁業協定が調印され、200海里経済水域規定に基づく初の漁業協定が行われ、3月1には米・?大大国が200海里漁業専管水域を実施しはじめた。日本でも3月29日に200海里水域宣言が行われ、7月1日の領海法施行で、領海が海岸より12海里と定められた。また米国では、1月にジミー・カーターが第39代米国合衆国大統領に就任し民主党政権が発足した。中国では?小平が政界復帰し、四人組の永久追放と除名を決定、華国峰により文化大革命終結宣言が行われた。途上国では、カイロで第一回アジア・アフリカ会議が開かれ、エジプト大統領のイスラエル初訪問が実現する一方で、エジプトのアラブ5カ国との断交が起こった。

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