CSR 【企業の社会的責任】

 企業の社会的責任のこと。企業がさまざまな活動をおこなうプロセスにおいて、利益を優先させるのではなく、ステークホルダーとの関係を重視しながら、社会的公正性を保つことや、環境対策を施すことなど、社会に対する責任や貢献に配慮し、長期にわたって企業が持続的に成長することができるよう目指すことを経営戦略として捉え、そのように社会での役割を果たさなくてはいけないという社会側からの要請のことをいう。ステークホルダーとは、消費者、取引先、地域社会、株主、従業員をさす。
 企業にとっても、このような社会的責任を果たすことは、環境効率向上によるコストの削減、技術革新、企業イメージの向上を通じたブランド価値が向上するなど、さまざまなメリットがあると考えられている。 … 続きを読む
 CSRとMSIとは言葉が似ているが、CSRは消費者から見た、企業の社会的責任を果たす活動のことをいう。それに対してSRIは投資家から見た、企業の社会的責任の評価のことをいう。
 CSRは、2001年の米国のエンロン社の不正な経理操作の事件をきっかけに、これが企業のあり方を問うコーポレートガバナンス(企業統治)重視の経営を求める機運が高まり、注目されるようになった。
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