不動産担保融資の債権を裏付けとして発行された証券のこと。MBSとも呼ばれる。米国では国債と並ぶ大きな市場を形成している。MBSには高い流動性と信用力、高い利回りなどのメリットがあるといわれている。
住宅ローンの貸し手であるオリジネーターが、住宅ローンを貸し出し、この住宅ローン債権を証券発行体に売却をする。証券発行体は、これをもとにしてモーゲージ証券を発行する。発行された証券は、元利金支払の保証がされるなど信用力や格付が高められた上で、投資家に販売される。
米国においてモーゲージ証券の大部分は、政府系の機関であるジニーメイ(連邦政府抵当金庫)、ファニーメイ(連邦住宅抵当公庫)、フレディーマック(連邦住宅金融抵当金庫)により発行されている。モーゲージ証券は期限前償還のリスクがあり、よって投資家は一般的な債券より比較的高い利回りを享受することができる。
モーゲージ証券の代蕪Iな例として、パススルー証券があげられる。政府系発行体と民間発行体が発行するものがある。さらに固定金利のものと、変動金利のものに区別することができる。またCMOと呼ばれる債券やRMBSなどもある。
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