CFE条約【欧州通常戦力条約】

欧州各国が、核兵器以外の通常戦力の削減について締結した条約。冷戦時の東西の対峙を前提にして、北大西洋条約機?NATO)とワルシャワ条約機高ニの間で、低レベルでの通常戦力の均衡を図ることを目的とし、1990年に作成された第二次世界大戦後初となる通常戦力に関する軍備管理・軍縮条約である。大西洋からウラルに至る広大な領域を対象とし、戦車・装甲戦闘車両・火砲・戦闘機・攻撃ヘリの5つのカテゴリーの通常兵器について、東西両陣営の保有数の上限を定め、上限を超える装備の削減、またその削減方法や条約遵守状況についての厳格な査察の実施などが定められている。この条約により、すでに7万点以上の各種兵器が削減された。またNATO側の大幅な削減に対し、ロシア側はほぼ現状維持といえ、通常戦力の不均衡がある程度是正された。近年の経済困難による軍事落Zの逼迫など現状の通常戦力バランスではNATO軍に勝てないという危機感をもつロシアの懸念を拭い去る結果となった。

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